皆さんは、年齢を重ねるごとに身長が少し低くなっていることに気づいたことはありますか?「昔と比べて○㎝縮んだよ。」なんて話を聞くこともあります。
「身長が縮む」とは、実際に体の骨や関節が短くなるわけではありませんが、体の一部、特に脊柱が圧縮されることによって見た目が低くなる現象を指します。
身長は30歳ころから低下しているという研究結果もあるようなので驚きです。僕の祖母も年々背が縮んでいる気がします。
では、なぜこんなことが起こるのでしょうか。身長の縮みは、いくつかの要因によって起こります。
- 加齢による水分の減少
- 骨粗鬆症
- 筋力の衰え
- 姿勢の悪さ
一般的には、「歳を取ると身長が低くなる」ということは認識されていますが、この記事では身長が縮む原因と、それを予防するための方法について解説していきます。
身長が縮む原因
加齢とともに身長が縮む
加齢による水分の減少とその影響
私たちの体は大部分が水で構成されています。
特に背骨:脊柱は、椎間板と呼ばれる部分が水分を含んでおり、これが柔軟性や弾力を保つ役割を果たしています。
しかし、年齢を重ねると体内の水分量が減少してしまいます。
骨と骨の間が狭くなってしまうわけですね。その結果、身長が縮むと感じることが増えてきます。
骨粗鬆症と圧迫骨折
骨粗鬆症は骨密度が低下し、骨が脆くなる病気です。
年齢を重ねると女性の更年期以降、特にこのリスクが高まります。
骨粗しょう症によって骨密度が低下すると、圧迫骨折を起こしやすくなります。
いつの間にか骨折ともいわれ、知らないうちに背骨がつぶれてしまっていることも。
圧迫骨折は身長の縮みを引き起こす大きな要因となります。
筋力の衰え
筋肉は体を支える役割を持っています。
しかし、年齢を重ねると筋力が低下します。
この筋力の衰えにより、体の支えが弱くなり、脊柱が圧縮されやすくなります。
また、重力に対して身体をまっすぐ保つ力も低下してしまい、背中が丸くなっていきます。
姿勢による影響
長年の不良姿勢も身長を縮める原因となります。
猫背は若い方にも多いと思いますが、年齢ともに関節が固まり伸ばすのが難しい状態になります。
このような姿勢は脊柱への負担も大きくなります。
身長が縮むのを予防するためには?
適切な栄養摂取
カルシウムの摂取と骨の健康
カルシウムは骨の主要な成分であり、骨の健康を維持するために必要不可欠です。
適切なカルシウムの摂取は、骨粗鬆症のリスクを減少させる効果があります。
乳製品や青魚、大豆製品などを食事に取り入れることで、カルシウムの摂取量を増やすことができます。
定期的な運動と身体のケア
適度な運動の継続
適度な運動は筋力を維持し、体の柔軟性を保つ効果があります。
特に腰回りや背中の筋肉を鍛えることで、脊柱のサポートを強化することができ、身長の縮みを予防することができます。
歩行などの運動による骨への適度な刺激は骨を丈夫にする効果もあります。
正しい姿勢を心掛ける
長期間の悪い姿勢は筋肉や関節が固くなる原因となります。
普段から良い姿勢を意識することが重要です。また、ストレッチをすることで筋肉や関節が硬くなるのを防ぐことができます。
まとめ
- 身長が縮む原因として、加齢による水分量・骨密度・筋力の低下が挙げられる。
- 適切な栄養摂取や運動により予防をすることができる。
- 若いうちから身長は縮み始めているため、注意が必要。
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